カメレオン釣記

@takaya1219 の釣り日記です。徳島県の美波町(旧:日和佐)でルアーフィッシング、ジギング、ティップラン、エギングを中心に釣りをしています。

僕の鯛ラバ 1年生編(鯛ラバ初心者がおくる1年間のまとめ)

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鯛ラバを初めてから1年くらい経ったので、まとめてみます。

【基本動作】

1.底をとる(フォール)
鯛ラバにおける「底をとる」は、単に底まで落とすだけではダメです。底取りから釣りは始まっているのです。フォールで鯛を反応させなければ、次の巻き動作で鯛が追ってきませんので、かなり重要な動作になります。

2.5m〜20mほど巻く(リーリング)
鯛ラバにおける「巻き」は、巻く速度が大事になってきます。基本は等速巻きですが、ストップ&ゴーみたいに変化をつける動作も有効です。巻きが遅すぎて見切られてもダメです。フォールで反応させた鯛に対して口を使わせる(食いを触発させる)動作になります。

3.アタリがなければ1→2を繰り返し、3〜5回ほどイテレートしたら回収

【スピニング】

ボクはボートシーバス用の竿を使ってる(最近は専用ロッドが発売されている)

リールはセルテート2500番台(ルビアス、ツインパワー以上のモノが良いと思います)

スピニングを使う利点

・キャスティングできる(デメリットもあります後述)

・横に鯛ラバを引ける(横からシルエットを見られるデメリットもあります)

 

【ベイト】

竿はJackallのBIN BIN STICK(ビンビンスティック)のULを使ってる
BIN BIN STICK HS SULも持っている(普通の鯛ラバのロッド)
上記2本は真冬の吸い込む系のアタリまでとれることを確認しているが100点の竿ではない

できればチタンガイドが好ましいが、Tailwalkはやめておいたほうが良い(まじで)

リールはTDジリオン PEスペシャル 7.9L、スパルタン150H-L(そのうちオシアコンクエストも買う)

ベイトを使う利点

・スピニングに比べてテンションがかかった状態で落とせる(潮が速いと糸ふけが出ちゃう)

・糸ヨレとかそういうのがほぼない(スピニングだとラインローラーがある)

・スピニングより強いし巻きやすい(ただし、100mmダブルハンドルを初心者が使うと三角巻きになりやすいが、三角巻き意外と鯛に効く 妻談)

 

【ノット】

PE+リーダー部分はPRノット一択(FGしかできない人はPRノットを覚えたほうが良い)

リーダーと鯛ラバの結合はパロマーノットが良いが、DAIWA紅牙の接続パーツとかだとユニノットのほうが良いかもしれない(リーリング時に鯛ラバがクルクル回る可能性があるから)
ループノットを8の字結びやダブルノットで作っても良いが、誘導幅は20cm以上とったほうがいい(こっちだと鯛ラバの交換がしやすいです)

自分は基本的にパロマーノットしかやりません。よく見るのがループノットや8の字結びで輪っかを作って、それに鯛ラバをくぐらせているのを見かけますが、パロマーノットの方が強いです。80cmオーバーの大鯛をかけてノットから飛ばされているのを見て残念な気持ちになります。ノットがブレイクするということは、ラインの強さを十分使えていない証拠でもあります。

【PE】

0.4~0.8号(4ブレイド

太くても0.8号が限度です

鯛ラバは青物も釣れるので0.8号だと不安だという意見を聞きますが、根を這わない魚であれば0.8号だろうが0.6号だろうが取れます(過去に0.8号で11キロのブリをとりました【鯛ラバ】ブリ 2014-03-08 - カメレオン釣記

太いPEラインだと、潮の抵抗を受けやすいのでラインスラッグが出やすく、底をとってから巻き上げまでのリーリングロスが発生する。ロスってる間に鯛に見切られてしまうリスクがあります。

また、8本よりのPEラインですと潮の抵抗が大きくなります。

まあ、太くてもサミングさせていけば、ラインスラッグは限りなくゼロに近い状況にできますが、フォール速度が落ちるデメリットもあります。フォールで見切られた鯛ラバにリーリングで絶対に食いません!

しかし、2枚潮+強風のときに上潮と逆に船が流れる(ほぼ止まってる)時とかPEが太いと釣りにならないので、基本的には細いほうが良いかもしれません。

鯛ラバはハイドラグゲームじゃないのでドラグを出しながら捕ります。白身魚なので瞬発的なツッコミはすごいけど、細糸でもドラグ出しながらやると、どれだけ大きくても取れます。
ただし、ドラグの掛け方は注意で、ロッドを立てるとドラグ負荷が高くなることを意識してください。

 

【リーダー】

フロロの2.5号~3.5号

メインは3.0号を使ってる

ナイロン派もいると思うけどフロロで十分だと思う

長さは3ヒロ〜4ヒロほど

 

【ヘッド】

ボクがよく行く漁場は水深30m〜90m

誘導式のタングステンと鉛を60g~120g

鯛ラバは、引いた時ヘッドから生まれる反転流でスカート・ネクタイを動かすので、ヘッドができるだけブレない方が良いと思っています(私感)

・ヘッドが大きいと抵抗を受けやすくS字を書くように左右にフリフリする

 

・ヘッドが小さいと抵抗を受けにくいのでフリフリしない

基本的に「水深=グラム数」で使う(あくまで基本的に)
水深45m〜55mを流す時には60gのヘッドを選択することが多いです。
ただし、食いの立ち具合や風と潮流速度によっては30mの浅瀬で80gを使う時もある。

例えば、以下のような状況だった場合、ヘッドを重くした方がいいかもしれません

・水深60mで、60gのヘッドで十分底取りができる状況
・魚探底中層に鯛っぽい反応
・60gフォール時に魚探越しに鯛が底へ追いかけていったような反応があった
・しかし、アタリがない
こういう場合はたいてい、フォール時に見切られているので、セッティングを変えたほうが良いです。ヘッドを重くする か ラバーパーツ類の色を変える。

【色】 

鯛と色の関係については以下に別筆しました

fishing.hatenablog.com

【ヘッドの色】

色は赤、赤金、金、緑金、橙金を中心に変な色も揃えています

よく使うのは赤、赤金、橙金

色だけマッチ・ザ・ベイトみたいなことやっても良い(ヘッドカラー、スカートカラー、ネクタイカラー)

・イワシパターン:赤、オレンジ

いかなごパターン:オレンジ、ゴールド

・イカパターン:白、グリーン、赤

・藻パターン:緑

 ただし、鯛ラバは縦の釣りで、鯛は上に向かって追いかけてくるのが基本です。快晴の場合、逆光になり鯛ラバは黒くシルエットっぽく見えることになります。魚のお腹が銀色なのは、こういうことなのです。その辺を意識して、天候や潮色と相談しつつカラーチェンジしていくと良いです。

 

【ラバー】

基本は自作しててネクタイ1本(たまに2本)、スカート5~10本のセット(最近は短め少なめが流行)

最近のオススメはセブンスライド パーツです

もちろんカーリーのネクタイと(匂いつき)ネクタイワームも持っています

ネクタイが動く仕組みは、リーリング時に発生するヘッド後方の反転流によってネクタイがウネウネするわけだけど、スローで巻くと反転流が小さくなるので、よりウネウネするカーリーを使うと良い(基本的にはね)

・ゆっくり巻くときはカーリーが良い(とされている)

・早く巻くときはストレートが良い(とされている)

・匂いつきワーム(他のベイトも寄せてしまうデメリットもあるし、ワームネクタイを使うと針の浮力とミスマッチしてしまいがちなので、針にもワームをつけるといいかも)

ネクタイの長さ、ネクタイの太さ、ラバーのボリュームなどは状況によって変えてる

針とラバーが一体になってるタイプと針とラバーが別になってるタイプの2種類を作ってるが、最近は別々のを組み合わせることが多い(セブンスライドパーツにスカートを色々つけたものを50セットくらい準備してます)

 

色は赤、オレンジ、緑、ゴールド、白を揃えている

単色、ラメ入り、透明系などを揃えている

よく使う色は「ネクタイ赤、ラバーオレンジ」と「ネクタイ緑、ラバー白」の2種類

 ※ 妻とも鯛ラバへ行くのでピンク色も常備(ピンクしか食わないときも結構あります)

 

【ニオイ付きワーム】

あまり使いませんが、有効であることは確かです!

下記URLの論文に記された研究結果では、マダイはスルメイカの内蔵とコマセアミの脂のニオイに対して、摂餌刺激活性 (魚は誘引され、続いて明らかなついばみ行動が見られる)を示し、一方で色に対して、誘引性魚は誘引され餌に触れるが、明確な摂餌行動は見られない)を示した報告があります。つまりマダイは色に対する興味より、ニオイに対する興味の方が大きいということがわかっています。

マダイ(Chrysophrys major)の色に対する反応性(伊奈和夫、領木快一、東久美)

【針】

比較的小さいのを使ってます(紅牙 サクサス SとM、メインはS)

大きくしたからといって針がかりが良くなるわけではないです。

より針をラバーに馴染ませたいときはシングルフックを使いますが、基本は2本針です。なぜ2本針が付いているか、ちゃんと意味があるんです。

針をどの程度垂らすかは状況次第だけど、大前提としてヘッドと接合したときにクルクル回らないようにすると良いです。

1アタリがあるたびに針先チェックや針がネクタイに刺さってないかを確認した方がいいです。

↓参考動画↓

 

【着底から巻き上げ】

着底してから巻き上げまでの時間をゼロにする工夫をしましょう。

例えば、着底→親指でスプールを抑えて竿を上げながら→クラッチをONにしてリーリングにつなげる 等

細糸にするとか、サミングしながら落とすとか

着底して放置してると鯛に見切られてしまいます。

イメージは着底してすぐに逃げていく鯛ラバを演出する

見切られないために、シャクってみるのも効果的です(リアクションでスイッチを入れる)。
例えば、着底→3回しゃくる→落とす→2回しゃくる→落とす→巻き上げ 等

 

【巻上げ速度】

基本は等速巻きですが、必ず等速巻きをしなきゃダメってわけではありません。等速巻きなんてぶっちゃけしなくていいです。緩急つけても鯛は食います。

テレビや雑誌の記事を見ても、一定速度で巻く理由が曖昧なので根拠はないんです。素人でも巻いてればそこそこ釣れるのを謳いたいだけです。

遅まきすぎると見切られます。早巻きすぎてもダメな時もあります。その日のセッティングにあってる速度を見つけましょう。

鯛が活動できる棚の範囲がどれくらいなのかわからないけど、基本はまっすぐ泳ぐことが得意な魚です(急旋回は苦手)ので、そう広くないはずです。鯛のレンジを意識して、見切られない早さで巻くと良いです。

ナナメに引っ張れば広範囲を探れる などとテレビでは言ってますが、広範囲がゆえのデメリットもあります。それはシルエットです。斜め もとい 横に引っ張るということは、鯛ラバを正面、サイド、後方から見られるということです。バーチカルだと逆光のシチュエーションですが、横にひっぱるとサイドから鯛ラバをじっくり隅々まで見られて見切られる可能性をあげてしまってるかもしれません。どんな状況でも釣れていればいいのですが、シビアな状況だと効果は薄いです。

 

【アタリからアワセまで】

アタリがあっても巻き続ける と雑誌やテレビなどでは言ってますが、必ずしもそうとは限りません。「素人はそれでまず1匹釣る」で良いのですが、ロッドから伝わってくる状況によって事あわせて行ったほうがいい時もあるし、テンションをかけるだけでステイさせたほうがいい時もあるし、ガツンと合わせた方がいい時もあります。

巻き続ける方式って、アタる→巻き続ける→ガッ!ガッ!ガッ! って感じが一般的だと思うけど、「ガッ!」1回につき鯛が首ふってるので、既に針はどこかしらに引っかかってるか口の中にあります。なので、巻き続けると鯛が口をあけるとスッポ抜けるように外れちゃう可能性があります。

自分は、アタリがあったらテンションだけかけて(軽く巻く)鯛がどう動くのかを待ちます。

ガツガツしてたら鯛ラバの下から上の方に向かって食いあげてるんだと思う(針は引っかかってる、もしくは口の中にあるが、フッキングには至ってない)

ここでアワセても口パクパクしてるから抜けるのは当然です。

鯛は必ず反転して底を目指します。

鯛が反転して突っ込んだらアワセると、口をあけていようが閉じていようがフッキングします。

鯛が反転せず(反転した情報が手元になかった場合)にそのまま引ったくるように突っ込んだ場合もフッキングしますが、変なとこにかかってる事が多いです。

中級者程度の腕で、反転した感じが感触でわからない場合は竿を変えたほうが良いと思います。

ショートバイトで1回しかアタリがない場合は、何かがあってないか違和感を感じて離してると思うので、セッティングを見なおしたほうがいいです。

・ヘッドを変える

・ネクタイを変える(短くしたり、少なくしたり)

・針を小さくする

・針のたらしの長さを調節する

・針の浮力を変える

それでもショートバイトで1回のアタリしかない場合は諦める ← 誰か良い手を考えて!

 

【ファイト】

ドラグはテンションが緩まない程度に締めすぎない感じで、鯛に主導権を渡した状態でやりとりをする。当然暴れているときはこらえ、巻けるときは巻く。鯛は浮袋の調整が下手なので、ある程度巻けるとあとは楽に上がってきます。ただ、走るときはえげつないパワーで走っていきます。この時、ロッドは下げておいたほういいです。

ロッドを立ててしまうと、ラインへの負荷が高まって高切れを起こします。ロッドを下げていると、ラインへの負荷は弱まります。ドラグの設定していたはずなのに、ロッドを上げた状態で鯛が走ったばっかりに、バラシやラインブレイクなんてことは良くあることです。

フッキングが甘いと感じたら、再度フッキングのために鯛を下に向けたいとします。下に突っ込んで欲しいのでロッドを下に下げる感じで、力をいなすようにすると下を向いてくれます。
 

【最後に】

あれこれ書いてきたけど、私の考えなので、間違ってることも多いと思います。鯛ラバは底をとって数回巻くだけのシンプルな釣りです。そのシンプルな釣りの中に、めちゃくちゃ考える余地があって、込められる釣り人ならではの技術がたくさんあります。だから楽しいし、面白いのです。まだまだ発展途上の釣りですので、これからも色々な発見があると思います。

楽しんでいきますよ!